東洋医学で体質改善!〜血虚編〜

東洋医学って?

人間には生命活動を維持する為に重要な物質が3つ存在し、その3つを東洋医学では「気(き)」「血(けつ)」」「津液(しんえき)」と呼びます。
気は生命活動を行うエネルギー、血は身体に必要な栄養素、津液は血液以外の体液を意味します。

これらが不足していても身体は弱り、多すぎても上手く体内を流れることなく滞るため、身体のバランスが崩れ不調が起こります。
東洋医学では気・血・津液といった身体に必要な物質が虚しているのか滞っているのかを見極め、身体全体のバランスを整える治療を行っていきます。

血虚ってどんな症状?

血虚とは身体に必要な栄養素である「血」が不足している状態。
せっかちな人や普段から何事も完璧にこなしたい頑張り屋さんはこの「血」を消耗しやすいです。
血を消耗する事で集中力の低下や不安感、精神的に不安定になりやすくなります。
特に女性は生理、閉経、妊娠、出産と血の機能に関わりが多いため瘀血症同様、血虚症にもなりやすいです。
よく産後の抜け毛のお悩みを耳にしますが、出産時に大量の「血」を消耗することにより髪の毛まで栄養素が行き渡らず、毛が抜けやすくなっているのです。

あなたの今の体質は血虚に当てはまる?

血虚は身体のみならず美容にも大きく関係していて、下記の症状が当てはまる方は要注意!
☑️不安、動悸が起こりやすい
☑️寝つきが悪く夢をよく見る、睡眠が浅い
☑️髪や肌がパサつきやすい
☑️目が疲れやすい(ドライアイ)
☑️手足の引きつりや痺れ
☑️顔色が白っぽく目眩をおこしやすい

これらの原因は血虚によるもの。
血を消耗しやすい体質の方は不妊にもなりやすいので、ご自身の体質をしっかり見極めて普段からセルフケアをすることが大切。
お食事であれば、鉄分の多い食材(赤い食材、黒い食材)肉類などを意識して召し上がってみて下さい。

サウナ&ツボで「血」を補おう!

血虚体質の人は冷えやすいので足先を冷やさないことがポイント。激しい運動ではなく、ゆったりウォーキングやリラックスできる軽い運動で体を温めることが大切◎
サウナでリラックスしながら体を温めながらツボをゆっくり刺激してみて下さい♪

□サウナ中に刺激すると良いツボ
①太衝(たいしょう)
足の甲にあり、親指と次の指の骨の間にあるこのツボは眼精疲労、生理痛、精神的ストレス、肝臓の疲れ、めまい、頭痛などに効果的で血流から冷えを改善してくれます。

②血海(けっかい)
大腿部の内側で膝のお皿から指3本分上にあり、冷えや婦人科系の症状、腰痛、膝痛、足の疲れによく効くツボです。このツボは血を補うだけではなく滞りも解消してくれるので瘀血体質の方にもオススメ。

どちらのツボも血虚体質の方は押すと痛みがあります。
自分でも触れやすくとても良く効くツボなので、サウナで血行が良くなった状態で痛みが和らぐまで優しくマッサージをしてあげて下さい♪

この記事を書いた人

安田 彩

【保有資格】
はり師・きゅう師
登録販売者
薬膳コーディネーター

【経歴】
病院や調剤薬局で医療事務・登録販売者として従事。すぐ薬に頼る日本の医療に疑問を抱き予防医学である鍼灸師を志す。従来の鍼灸の痛い、怖いイメージを払拭し、素晴らしさをより多くの方に実感して頂くためacumond(アキュモンド)渋谷宮益坂院を開院。